アパート・マンションの給湯器をお得に交換!2026年度補助金制度
- 2026年03月05日
- 2026年03月05日
マンションやアパートを所有するオーナー様にとって、設備の老朽化は大きな課題となります。特に給湯器は、突然の故障が居住者の満足度低下に直結するため、早めの対策が欠かせません。しかし、全戸一斉の交換ともなれば多額の費用がかかります。
そこで活用したいのが、国や自治体が実施する「補助金制度」です。本記事では、2026年度(令和8年度)の最新情報を踏まえ、給湯器交換で賢く補助金を受け取るための条件や申請方法を分かりやすく解説します。
なお、本記事では以下の通り用語を定義しています。
- リフォーム:老朽化した設備を新しいものに入れ替え、マイナスの状態をゼロ(新築時に近い状態)に戻すこと。
- リノベーション:間取り変更や性能向上を伴う大規模な工事を行い、物件に付加価値を加えること。
目次
1. アパート・マンションにおける給湯器交換の補助金制度とは?
アパート・マンションの設備更新は、単なるメンテナンス以上の意味を持ちます。特に給湯器の交換において補助金が用意されている背景には、国が進める「脱炭素社会」への実現という目的があります。
出典:賃貸集合給湯省エネ2026事業(令和7年度補正予算「既存賃貸集合住宅の省エネ化支援事業」)について|資源エネルギー庁

1-1. 賃貸集合給湯省エネ2026事業
資源エネルギー庁が主体となり、2026年度は総予算35億円(令和7年度補正予算)を用意して行われています。
対象となる既存賃貸集合住宅の住戸について、従来型給湯器を補助対象である小型の省エネ型給湯器(エコジョーズ/エコフィール)に交換する事業(リースの利用を含む)が対象となります。
1住戸あたり5〜7万円が補助されます。施工業者は事前登録が必要となるため、注意しましょう。
1-2. 補助金制度の概要
補助金制度の主な狙いは、エネルギー消費の少ない高効率な給湯器の普及を促進し、家庭部門の二酸化炭素排出量を抑えることです。2026年度も引き続き、環境負荷の低い機種への買い替えに対して、手厚い支援が行われています。
申請方法については、施工を行う事業者(登録事業者)が消費者に代わって手続きを行う「共同申請」の形が取られます。オーナー様や管理組合が直接すべての書類を揃える負担は軽減されていますが、施主が制度の概要や制限を事前に把握しておくことは、コストを抑える上でも大切です。
各自治体(市区町村)が独自に実施しているものと、国(環境省・経済産業省・国土交通省)が実施しているものがあるため、いずれか一方あるいは条件次第では併用が可能なケースもあります。
1-3. 対象となる給湯器の種類
補助金の対象となるのは、一定の省エネ基準を満たした「高効率給湯器」です。一般的に普及しているガス給湯器(従来型)は対象外となることが多いため注意が必要です。
- エコジョーズ(高効率ガス給湯器):排熱を再利用するタイプ。本記事で解説している賃貸集合給湯省エネ2026事業における主要な補助対象機器。
- エコフィール:排気熱を再利用して熱効率を約95%まで高めた、省エネ性能の高い石油給湯機。
対象となる製品は、メーカー(ノーリツ、リンナイ、パナソニック等)ごとに型番が指定されています。貯湯タンクの設置スペースが必要な機種もあるため、マンションのベランダやパイプシャフト(PS)に収まるか、事前に対象機種のサイズ確認が必須です。
なお、単なる風呂焚き機能のみの古いタイプや、暖房機能がない標準的な安価モデルは対象外となるケースが目立ちます。
2. 2026年度の補助金制度の詳細
2026年度の補助金は、前年度の「給湯省エネ事業」の流れを汲みつつ、より高い省エネ性能を求める傾向にあります。
2-1. 補助金の申請条件
補助金を受け取るためには、いくつかの要件をクリアしなければなりません。
- 対象となる建物の種類:分譲マンションの区分所有者、賃貸マンションのオーナー、および管理組合が管理する共用部設備などが対象
- 申請者の資格:原則として、施工前に登録事業者と契約を結んでいる必要がある
- 基準の遵守:一定の「省エネ基準」を満たすことが求められる
注意点として、○月○日以降の着工分からが対象となるなど、年度の切り替わり時期には期限設定があります。
また、他の省エネ工事と組み合わせることで加算される一部の特約もありますが、単体での申請時には「既存給湯器の撤去」が条件になる場合がほとんどです。これらを満たさないと、自己負担額が増えてしまうリスクがあります。
2-2. 補助金額の具体例
金額は設置するタイプや性能によって異なります。過去の「給湯省エネ事業」等のデータを参考にすると、以下のような傾向があります。
| 給湯器の種類 | 補助額(1台あたり) |
|---|---|
| 【追い焚き機能なし】 エコジョーズ/エコフィールへの取替 | 5万円 |
| 【追い焚き機能あり】 エコジョーズ/エコフィールへの取替 | 7万円 |
出典:賃貸集合給湯省エネ2026事業(令和7年度補正予算「既存賃貸集合住宅の省エネ化支援事業」)について|資源エネルギー庁
2026年度の正確な予算額や上限は、実施事務局による最新の公式発表(例:2027年までの継続性など)を必ずご確認ください。
また、東京都などの自治体では、独自の「ゼロエミポイント」を導入しており、国と併用することで実質的な補助額が加算されることもあります。例えば、特定の条件下では合計で20万円以上の補助を受けることも考えられます。
ご参考:省エネライフ関連で補助金等を実施している自治体一覧|デコ活
3. 給湯器交換に関する申請手続き
手続きは「スピード感」が大切です。多くの補助金は予算に達し次第、終了してしまうためです。

3-1. 申請に必要な書類
申請には、工事を依頼する業者を通じて以下の書類を提出するのが一般的です。
- 必須書類:本人確認書類(免許証等)、登記事項証明書(マンション所有の証明)、工事前後の写真、領収書、納品書。
- 賃貸の場合:オーナー様が申請者となり、各住戸に設置したことを証明する書類が必要。
特に東京都などの自治体補助金では、オンラインの専用フォームから募集要項に沿ってアップロードする形式が増えています。電話での問い合わせも可能ですが、混雑が予想されるため、必要事項を早めに掲載サイトで確認しましょう。
3-2. 申請の流れと注意点
詳細な流れは以下の通りです。
- 相談・見積もり:登録事業者である業者に行う。
- 契約・着工:交付申請の予約を行う場合もある。
- 工事完了・支払い:施工後の写真を必ず撮影する。
- 交付申請:業者がシステムを通じて申請手続きを行う。
- 補助金の受領:審査後、指定口座に受け取る。
注意すべき点は、工事完了から申請までにかかる期間です。書類の不備があると再提出になり、その間に予算が終わってしまう恐れがあります。種類の多い書類を、ミスなく揃えることも必要となります。
4. アパート・マンションでの給湯器交換のメリット
給湯器の交換は、単なる出費ではなく、物件価値を高める「投資」と捉えることができます。
4-1. 省エネ効果とコスト削減
最新のエコジョーズやエコキュートは、従来のエネルギー消費量と比較して効率が格段に向上しています。
- 光熱費の節約:熱効率が高まることで、月々のガス代や電気代を削減できます。
- ランニングコストの低減:省エネルギー性能が高い機器は、長期的に見て初期費用を十分に回収できる効果があります。
特に、全戸一括での省エネ改修を行うことで、マンション全体の「環境配慮型物件」としてのブランド力が向上し、顧客アピールが可能となるでしょう。
4-2. 快適な生活環境の実現
給湯器の寿命は一般的に10〜15年と言われています。これに達する前に交換することで、突然の故障による「お湯が出ない」というストレスから暮らしを守れます。他には以下のようなメリットも。
- 安定した供給:2026年モデルの多くは、お湯の温度のムラを抑える機能が充実
- 断熱・防音性の向上:最新の住宅設備は稼働音も静かで、家庭内の静穏を保つ
5. マンションの管理組合との調整
マンション固有の問題として、専有部であっても外壁に関わる部分は、管理組合の確認が必要です。

5-1. 事前相談の重要性
特に配管の引き回しや、排気口の既存の位置を変更する場合、予定通りに進まない可能性があります。見積もりを取る前に、まずは管理規約を確認しましょう。従来の設置場所から動かす場合、外観を損なうという理由で確認や許可が必要になることもあります。
5-2. 合意形成までのプロセス
まず管理組合内で同意を得る必要がありますが、組合内でのコンセンサスだけで給湯器交換が進められるのではありません。住民に説明を行った上で、最終的には一定数の同意を得る必要があります。
区分所有法では、設備交換などの修理・保守の場合、区分所有者の人数(頭数)の過半数、かつ議決権の過半数の同意を得る必要があるとなっています(区分所有法第39条第1項)。
そのために説明資料を作成して住民に配布、説明会を実施して、関連議事録を全戸で共有するなどの流れを経て、決議を取る段取りとなります。
5-3. 合意形成のポイント
管理組合で大規模な導入を検討する場合、ポイントは「透明性」です。
- 設置によるメリットの解説。(資産価値向上など)
- 複数の業者からの比較見積もりの提示。
- 補助金の完了期限に合わせたタイトなスケジュールの共有。
これらをまとめて説明会を行うことで、住民の合意を得やすくなります。
マンションの場合、給湯器交換は個人の決定だけでなく、管理組合全体の合意が必要になるケース
が多いです。このトピックでは、管理組合との交渉や住民説明会の開催、必要な書類・議事録の準
備といった具体的なプロセスや注意点を、実際の事例を交えて解説します。初めての方でも分かり
やすいように、必要な準備事項や成功のためのポイントを丁寧に説明します。
6. 給湯器交換に関するよくある質問
6-1. 補助金の申請に関する疑問
- Q: 補助金はいくらもらえますか?
- A: 機種によりますが、国と自治体を合わせて数万円から最大20万円程度になるケースもあります。
- Q: 申請はいつまでですか?
- A: 予算が達し次第、受付は終了します。例年、年度末を待たずに終了することが多いため、早めの提出が基本です。
6-2. 交換工事の費用と期間
- 費用相場:
「国土交通省の『令和5年度 住宅市場動向調査』によれば、リフォーム全体の平均資金は増加傾向にありますが、給湯器単体では機種代+工事費で構成されます。(具体的な金額は業者にお問い合わせください)」 - 工事期間:
通常、半日から1日で完了します。ただし、年度末に向けた駆け込み需要などで、在庫が不足し期間が延びる場合もあります。
7. 補助金制度を活用するためのヒント
7-1. お得なタイミングを見極める
補助金を最大限に受けやすくするためには、2026年度の開始直後に動くのが高い確率で成功するコツです。また、冬場の故障ピーク時は業者が忙しく、価格の割引交渉も難しくなります。春や秋など、需要が落ち着く時間に行いましょう。
7-2. 信頼できる業者の選び方
業者選びは慎重に。以下の条件を満たす会社を選びましょう。
- 補助金事業の登録事業者である
- マンションの施工実績が豊富である
- 耐用年数を見越したアフターサービスがしっかりしている
メーカー保証に加え、独自の保証制度を持つ事業者を選ぶと、将来のトラブル時にも安心です。
8. まとめ:給湯器交換と補助金制度の活用
補助金を利用した給湯器の買い替えは、経済的負担の軽減だけでなく、最新技術の導入による快適性の向上、さらには地球環境への貢献という3つの大きなメリットがあります。
制度は毎年少しずつ異なりますが、2026年度以降も強力な支援が期待されています。
次のステップへのアドバイス
「いつか交換しよう」と思っている間に、補助金の予算がなくなってしまうのは非常にもったいないことです。
まずは、お住まいのエリアや所有物件で、どのような補助金が使えるのか、専門家に相談することから始めましょう。
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