渦中の塗料メーカーが解説!アパート・マンションの修繕、「価格高騰だから待つ」は本当に正解か?
- 2026年05月29日
ご存知の通り、2026年2月末のホルムズ海峡封鎖を契機に、建築塗料の原材料となるナフサの供給が不安定化し、修繕工事に関わる塗料・材料の価格が大幅に上昇しています。
アパート・マンションのオーナー様の中には、「供給が安定して価格高騰がおさまるまで待とう」とお考えの方もいらっしゃるのではないでしょうか?
渦中の塗料メーカーとして、率直に申し上げます。
「待つ」選択は、さまざまな観点で賃貸経営に不利益を生む可能性が高いです。
今回は、アパート・マンションの修繕を「価格が落ち着くまで待つ」という判断がなぜリスクなのか、3つの理由をもとに解説します。
目次
そもそも、何が起きているのか
ナフサショックが塗料市場を直撃

アパート・マンションの修繕で使用する塗料の原材料の多くは、石油由来の化学物質(合成樹脂・有機溶剤など)です。これらはナフサを経由して製造されるため、ホルムズ海峡封鎖によるナフサ供給の不安定化は、塗料価格に直撃しました。
2026年4月以降、大手塗料メーカー各社が相次いで価格改定を発表。塗料用シンナーは70%以上、弱溶剤形塗料は20〜30%、水性塗料でも15〜25%の値上げが公表されています。
「供給が戻れば価格も戻る」とは言い切れない理由
「混乱が収まれば元の価格に戻るかもしれない」——そう期待したくなるのは自然なことです。ただ、塗料メーカーとして市場構造を見ると、残念ながらそうなりにくい理由があります。
価格が高止まりする理由は明確です。今回の混乱を契機に、塗料メーカーは中東一極集中だったナフサの調達ルートを多角化する方向に舵を切っています。非中東からのナフサ調達への切り替えは、供給の安定化をもたらす一方で、コスト構造の恒久的な上昇を意味します。
「供給が安定したら価格も下がる」ではなく、「供給が安定しても、価格は下がらない」——これが現実です。
理由①:修繕を待つほど「トータルコスト」が上がる
修繕を先送りしたとき、最も見落とされがちなリスクが「建物の劣化進行によるコスト増」です。
外壁・屋根の劣化は止まらない

外壁塗装の耐用年数は塗料グレードによって異なりますが、一般的に10〜20年程度です。この期間を超えて放置すると:
- チョーキング(塗膜の粉化)→ 防水機能の低下
- クラック(ひび割れ)→ 内部への浸水リスク
- コンクリートの中性化・鉄筋の錆 → 構造体へのダメージ
特に、クラックから雨水が浸入し始めると、塗装だけでは対応できなくなり、下地補修・躯体補修が必要になります。
「塗装だけなら100万円だったものが、躯体補修込みで300万円超になった」というケースは珍しくありません。修繕を1〜2年先送りすることで、最終的な費用が数倍になるリスクがあります。
相続や中古購入で物件を所有しているオーナー様は、その物件の前回の修繕履歴を把握していらっしゃいますでしょうか?劣化スピードは立地環境や前回修繕したときの対応内容によって多岐に渡ります。現在物件がどのような状態を把握できていない方は、安心して賃貸経営を行うためにも、今すぐ診断だけでもうけておくことを強くお勧めします。

理由②:供給が回復した瞬間、滞留案件の「着工ラッシュ」が始まる
価格とあわせて、もう一点お伝えしておきたいことがあります。「工事の順番待ち」という問題です。
滞留案件が一斉に動き出す

現在、材料の供給不足により着工できずにいる工事案件が全国に滞留しています。供給が回復すると、これらの案件が一斉に動き出します。施工会社の着工枠は一気に埋まり、希望の時期に工事を依頼しても、数ヶ月〜半年待ちになる可能性が高まります。
「ようやく価格が落ち着いた」と思って動き出しても、「今は枠が埋まっています」と断られる——そうなる前に、今のうちに施工会社とのコンタクトを取っておくことが重要です。
補助金・助成金の活用機会を逃さない

自治体によっては、外壁塗装や屋根修繕に対する補助金・助成金制度が設けられています。これらは毎年予算が決まっており、申請受付が終了すると翌年まで待つことになります。
「価格が落ち着いてから」と先延ばしにしている間に、補助金制度の内容が変わったり、廃止になったりするリスクもあります。先に動いたオーナーが補助金を活用し、実質的な工事コストを抑えることができます。
理由③:職人不足は「待っても解消されない」構造問題
価格と着工タイミングの問題に加え、もう一つ見落とせないのが職人不足です。
インフレが職人不足をさらに深刻にする
建設業では2024年問題(時間外労働の上限規制)の影響で、職人の稼働時間はすでに大きく制限されています。塗装職人の高齢化と新規参入の少なさも重なり、職人数は構造的に減少傾向にあります。
さらにインフレ環境下では、職人賃金の上昇が避けられません。それでも外注中心の施工会社は、「職人賃金の上昇+外注先の経費・リスク上乗せ分」がそのまま工事費に転嫁されます。工事費が上がり続ける構造は、当面変わりません。
今動けるオーナーが有利
現在、多くのオーナーが「様子見」をしている状況です。逆に言えば、今は施工会社の手が比較的空いているタイミングでもあります。今のうちに建物診断・見積もり・施工会社との関係構築を進めておくことが、供給回復後の着工争いを先んじる最善策です。
待てば待つほど選択肢が狭まる——これが修繕市場の現実です。
それでも「今すぐ」が難しい場合:まず「現状把握」から始める
「価格が上がっているのはわかった。でもまとまった費用をすぐには出せない」というオーナー様もいらっしゃるかと思います。
その場合でも、今すぐできる一手があります。
それが建物診断(無料)です。

現状の劣化度合いを専門家に診てもらうことで:
- 本当に今すぐ修繕が必要な箇所はどこか
- 緊急性が低く、数年後まで待てる箇所はどこか
- 費用の優先順位をどうつけるべきか
を整理することができます。「とりあえず全部やらなければ」ではなく、優先順位をつけた計画的な修繕が可能になります。
価格高騰の時代こそ、漫然と先送りにするのではなく、現状を把握した上で戦略的に動くことが、長期的なコスト最適化につながります。
まとめ:「待つ」より「知る」が先
| 観点 | 待った場合のリスク |
|---|---|
| コスト | 価格は高止まり。建物劣化でトータル費用が増大する |
| 建物 | 劣化が進行し、塗装だけでは対応できない状態になる |
| 工期 | 職人不足・着工枠の争いで希望の時期に動けなくなる |
| 機会 | 補助金・助成金の活用タイミングを逃す |
アパート・マンションの修繕における「価格高騰だから待つ」という判断は、短期的には合理的に見えて、中長期では損失が膨らむリスクが高い選択です。
まず建物の現状を正確に把握すること——それが唯一の正解です。
アパート・マンションの修繕は、アステックペイントに相談するのが最短で安心な近道です
アステックペイントの無料建物診断は、メーカー認定の施工店と私たちメーカーが一緒に現地に伺い、報告書にはメーカーとしての見解も明記します。「施工会社の言うことをそのまま信じるしかない」という不安がなくなるのが、この仕組みの一番の安心ポイントです。
見積もりにメーカーは関与しないので、診断費用も、私たちへのマージンも一切かかりません。診断後に強引に工事を迫ることもありません。それでも万が一トラブルがあれば、メーカー本部が間に入って対応します。
塗料の供給については、今の市況を踏まえて案件の状況に応じた優先対応ができる場合もありますし、やむなく他社塗料との組み合わせが必要なケースでも、実験データをもとに「安心な組み合わせ」を私たちが認定施工店に直接指導しながら進めます。塗料メーカーが直接関わるからこそできる対応です。
工事をすぐ決める必要はありません。まず無料診断だけやってみて、ご自身の物件状態を把握しましょう。
▶ 無料の建物診断は下記フォームからお申し込みください。
お電話でのご相談はこちら:0120-997-979(平日9:00〜18:00)
「Webサイトを見た」とお伝えください!
運営会社
株式会社アステックペイント
アステックペイントは、業界唯一の直販体制をとっており、全国3,700社以上の加盟施工店と密に連携を取りながら塗料の製造・販売だけでなく、施工技術の向上とITサービスによる効率化で工事品質向上に取り組んでいます。 遮熱塗料シェアNo.1の技術力と豊富な施工ノウハウを元に中低層アパート・マンションオーナー様のお悩みを解決する安心の修繕工事をワンストップでご提供しています。