• 知識・ノウハウ

失敗しないアパートリフォームの費用ガイド!追加費用例や成功ポイントも公開

  • 2026年02月27日
  • 2026年02月27日
失敗しないアパートリフォームの費用ガイド!追加費用例や成功ポイントも公開

「築年数が経過して空室が目立ってきた」
「設備が古く、入居検討者に敬遠されている」……。

アパート経営を行うオーナー様にとって、リフォームは避けて通れない課題です。しかし、いざ検討を始めると「費用はいくらくらいが妥当なのか?」「どこまで工事すべきか?」と悩まれる方も多いのではないでしょうか。

本記事では、アパートリフォームの費用相場から、収益改善に直結する工事の選択基準、2026年最新の補助金活用術までを専門家視点で分かりやすく解説します。適切な投資判断を行うための知識を補い、物件の資産価値を最大化させましょう。

1.アパートリフォームの費用相場を理解する

アパートリフォームの第一歩として 、全体的な費用相場を把握しましょう 。リフォーム(設備の入れ替えや壁紙の張り替えなどの原状回復・改良)と、リノベーション(間取り変更や機能向上を伴う大規模な改修)では、その目的とコストが大きく異なります。

1-1.リフォームの種類別費用相場

アパートリフォームにかかる費用は、工事の範囲や設備のグレードによって段階的に異なります。まずは一般的な種類別の費用の大まかな相場を確認しましょう。

修繕時期と費用のイメージ(RC造1K10戸のケース)

経過年数 工事内容費用目安(戸あたり)
5〜10年目塗装:ベランダ・階段・廊下
修理:室内設備
高圧洗浄等:排水管
約7万円
11〜15年目塗装:屋根・外壁
塗装・防水:ベランダ・階段・廊下
高圧洗浄等:排水管
約46万円
16〜20年目塗装:ベランダ・階段・廊下
修理:室内設備
高圧洗浄等・交換:排水管
修繕:外構等
約18万円
21〜25年目塗装・葺替え:屋根・外壁
塗装・防水:ベランダ・階段・廊下
修理・交換:浴室設備等
高圧洗浄:排水管
約90万円
26〜30年目塗装:ベランダ・階段・廊下
修理:室内設備
高圧洗浄等・交換:給排水管
修繕:外構等
約18万円

※上記データは、民間賃貸住宅の計画修繕ガイドブック(国土交通省 住宅局)を元にしていますが、物件の立地や建築時の仕様ほかによって、修繕時期と費用は異なります。

1-2.成功のポイント:

  1. リフォームの種類を明確にする
    単なる修理なのか、空室対策のためのバリューアップなのか、目的によって予算設定が変わります。
  2. 各リフォームの費用を具体的に示す
    単身者向け物件であれば、基本の洋式化やキッチンのタイプ変更を優先するなど、ターゲットに合わせた投資が必要です。
  3. 相場情報を最新のものに保つ
    近年、建築資材の価格や人件費が高騰傾向にあります。数年前のデータではなく、2026年現在の最新情報をベースに「いくら必要か」を検討することが重要です。

1-3.地域別の費用差

複数のエリアにまたがって物件購入をお考えの方もいらっしゃいます。注意が必要な点として、リフォーム費用は全国一律ではありません。実は施工する「地域」によって、価格に差が生じることがあります。

  • 都市部(東京・大阪など)
    土地価格が高く、駐車場代や人件費などの経費が上乗せされるため、費用は高めになる傾向があります。一方で、高い家賃設定が可能であれば、回収も早まります。
  • 地方エリア
    都市部と比較すると諸経費が抑えられる傾向にありますが、職人の確保が難しく、移動距離に伴うコストが発生する場合もあります。

地域ごとの資料や、近隣の類似物件の詳細な情報を確認し、そのエリアでの「あたり前」の仕様(例えば寒冷地なら断熱性能など)がどの程度求められるかを調査しましょう。洋室への変更や外装の程度など、地域ごとに求められる需要を把握することも大切です。

2.アパートリフォームの具体的な工事内容

リフォームを成功させるには、具体的に「どこに」「どのような」手を加えるべきかを知る必要があります。

2-1.内装・外装のリフォーム

内装は入居者の「住み心地」に、外装は建物の「寿命」と「第一印象」に直結します。

  • 外装(メンテナンス)
    建物外観の復旧や美化は、集客上大きなメリットとなります。また、外壁の塗装や屋根の修繕は、建物の一体的な劣化を防ぐために重要です。老朽化を放置すると、大規模な構造補修が必要になり、高額なコストがかかる原因となります。
  • 内装(インフルエンス)
    壁紙の張り替えやフローリングへの変更など、デザイン性を高めることで内覧時の印象を左右します。断熱性の向上も、長期入居には不可欠な要素です。

2-2.水回りのリフォーム

入居検討者が最も重視するのが、キッチン、浴室、トイレなどの水回りです。ここが老朽化していると、たとえ部屋が綺麗でも敬遠されるリスクが高まります。

  • キッチン
    可能であれば古い壁付けタイプから、デザイン性の高いシステムキッチンへの入れ替えが人気です。換気扇はむき出しの場合フードをあと付けしましょう。
  • 浴室(お風呂)
    木造アパートに多いバランス釜やタイル張りの浴室を、給湯器・ユニットバスへ変更することで、賃借人の満足度は一気に向上します。
  • トイレ
    和式から洋式への変更はもちろん、温水洗浄便座の設置は今や必須サービスと言えるでしょう。

2-3.間取り変更のポイント

最近の需要に合わせた「間取り変更」は、強力な空室対策になります。

  • メリット
    和室2間を広いLDK1室にするなど、現代のライフスタイルに合わせることで、設定賃料を上げることが可能です。
  • 注意点
    建物の構造(壁式構造など)によっては抜けない壁があり、希望通りのプランが組めないこともあります。その点、在来工法の木造アパートは自由度が高いといえます。

3.アパートリフォームにかかる追加費用

表に見える工事費以外にも、計画段階で考慮すべきコストがあります。

3-1.設計費用と管理費用

大規模なリノベーションを行う場合、設計士や専門家への依頼費用が発生します。

  • 設計費用:全体予算の10%程度が目安です。
  • 管理費用:工事期間中の施工監督や安全管理にかかる費用。
  • 諸経費:業者との打ち合わせ費用(会議費など)や、税金(印紙税など)も忘れずに計算に入れておきましょう。

3-2.予期せぬ追加工事のリスク

特に築年数が30年以上経過している建物では、解体して初めて不具合が見つかるケースがあります。

  • 構造の腐食:壁内の加湿による腐食、漏水による木部の腐食や、シロアリの被害など。

3-3.設備の劣化:配管のサビや電気容量の不足。

  • 事前の精密調査でリスクを軽減するとともに、予備費として予算に一定の余裕を持たせておくことが、経営を圧迫しないための必須条件です。

4.アパートリフォームの資金調達方法

自己資金だけでなく、賢く外部資金を活用することで、投資効率を最大化できます。

4-1.利用できる補助金制度

2026年現在、省エネ性能の向上を伴うリフォームには手厚い支援があります。

  • みらいエコ住宅2026事業(国土交通省)
    断熱改修や高効率給湯器(エコジョーズ等)の導入に対し、1戸あたり最大100万円規模の補助が出るケースがあります。
  • 自治体独自の制度
    耐震補強やバリアフリー化に対して、独自の助成金を提供している自治体も多いです。

※出典:国土交通省「みらいエコ住宅2026事業」および各自治体HP

補助金制度は年度によって内容の変更や、予算に達して締切となる場合も考えられます。常に最新の情報を参照しましょう。

4-2.リフォームローンの選び方

不動産投資ローンとは別に、リフォーム専用のローンを利用する選択肢もあります。

  • 金利の比較:金利そのもののほか、スタイサービスも含めて、複数の金融機関を比較しましょう。
  • 借入上限:物件の担保 価値や収益性によって、150万円〜400万円といった枠が設定されます。

5.アパートリフォームの成功ポイント

「綺麗になったが家賃が上げられない」という失敗を避けるための3つの鍵を紹介します。

5-1.ターゲット層のニーズを把握する

「誰に住んでほしいか」というターゲットの想定が、全てのデザインと機能の基礎となります。

  • 全ターゲット:外観の修復やグレードアップ。
  • 単身者:ネット無料設備や、充実したセキュリティ。
  • ファミリー世帯:収納の多さや、対面式キッチン。

近隣の競合物件を調査し、市場のニーズに的確に対応することが、高い満足度と入居率の確保につながります。

5-3.近隣のライバル物件を参考にする

  • 近隣の物件で、自己所有より高めに賃貸している物件の仕様を確認するのも有効です。ネットに掲載された写真や情報などで、家賃を上げられそうな設備や内外観のアップグレードを検討してみましょう。

5-4.複数の見積もりを比較する

1社だけの言い値で決めるのはリスクがあります。

  • 比較検討:複数の業者から見積もりを取り、項目ごとの金額を精査しましょう。
  • 信頼性:安さだけで選ばず、過去の実績や保証内容が充実している「安心できるパートナー」を選ぶことが、長く経営を続けるうえで大切です。

5-5.費用対効果のシミュレーション

リフォームは「支出」ではなく「投資」です。

  • 利回りの計算:100万円投資して賃料を月5,000円アップできれば、年間収益は6万円増。投資回収に何年かかるかを冷静に判断します。
  • 価値の向上:将来的な物件売却(エグジット)まで見据え、資産価値がどれほど高まるかをシミュレーションしましょう。

6.アパートリフォームの実例紹介

6-1.成功事例1:水回りのリフォーム(単身者向け)

築30年の1Kアパートで、3点ユニットバスをバス・トイレ別に改修した事例です。

  • 工事内容:トイレの洋式化、独立洗面台の設置、室内洗濯機置き場の新設。
  • 結果:敬遠されていた空室が、工事完了前に申し込みが入る人気物件へ。賃料も相場より数千円アップできました。

6-2.成功事例2:内装デザインの変更(和室から洋室へ)

和室の畳をフローリングへ張替え、アクセントクロスを導入した事例です。

  • 工夫点:和室特有の押し入れをクローゼットへ改修。
  • 効果:古びた 印象が一掃され、20代〜30代の若年層の入居が決まりました。アクセントクロスのモダンな印象も、効果があったと考えられます。

6-3.成功事例3:外装リフォーム(マンション・アパート全体)

外壁塗装とエントランスの照明交換、サイン(物件名看板)のデザイン変更。

  • 目的:老朽化した外観の刷新。
  • 成果:第一印象が劇的に向上し、内覧件数が3倍以上に。大規模修繕を兼ねることで、物件の想定寿命が伸び、長期的なメンテナンスコストも抑えることに成功しました。

6.アパートリフォームのまとめと今後の展望

アパートリフォームは、単なる修繕にとどまらず、物件の「資産価値の向上」と「長期的な収益確保」に直結する重要な経営判断です。

さらに2026年以降、省エネ性能(ZEH水準)への期待や、デジタル技術を活用したスマートホーム化など、大手建築メーカーから始まった住宅性能アピールにより、賃貸住宅 に求められる機能は徐々にアップグレードしていくことが予想されます。

相続対策や資産運用としてのアパート経営では、適切なタイミングで適切な投資を行うことが、将来の安心へと繋がります。今の物件の状態に不安を感じているオーナー様は、まずは専門家による「物件診断」から始めてみてはいかがでしょうか。

7.物件の資産価値向上に貢献するアステックペイント

7-1.優れた塗料は美観だけでなく、耐久性もアップする!

アステックペイントは、建築用塗料の研究開発・製造・直販を行う企業です。遮熱性、低汚染性に優れた高付加価値塗料で高評価をいただくほか、外壁塗装の全国ネットワーク組織「プロタイムズ」、塗装事業を強化したい企業へのワンストップ「プロテックサービス」などを運営しています。

お問い合わせはこちら

弊社では、診断~施工~アフターまで一貫してサポートできる体制があり、通常の施工店とは一線を画したメーカーによる専門的で安心な工事をご提供しております。
診断依頼・工事のご依頼・その他お問い合せは下記フォームからお気軽にご連絡ください。

運営会社

株式会社アステックペイント

AP ONLINEを運営する株式会社アステックペイントは、建築用塗料を製造・販売する塗料メーカー。遮熱性、低汚染性に優れた高付加価値塗料の研究・開発の他、システム・販促支援など、塗装業界の課題解決につながる事業を展開。2020年以降、遮熱塗料国内メーカーシェアNo.1を連続獲得中。

関連記事

関連記事