アパート修繕の工事保証は、施工店が倒産したらどうなる?W工事保証を解説
- 2026年10月22日
株式会社 アステックペイント
塗料開発で培った建物外装の専門知見と全国施工団体本部としての施工品質管理体制を掛合せた新しい選択肢「メーカー修繕」を提案
「この工事には10年保証が付きます」。見積もりの打ち合わせで、そう説明を受けたオーナー様も多いのではないでしょうか。ただし、その保証が本当に10年間機能するかどうかは、保証書に書かれた年数だけでは分かりません。
工事保証は、保証を出した会社が存続していて初めて使えます。この記事では、建設業の倒産データから「保証が消えるリスク」を整理し、アステックペイントが提供する「W工事保証」の仕組みと、保証書で確認すべき点を解説します。
この記事の要点
- 建設業の倒産は2025年に2,014件(前年比4.6%増)。なかでも塗装などの職別工事業が814件と最多で、小規模な会社に集中しています。
- 保証を出す会社が1社だけの場合、その会社が事業を続けられなくなると窓口が消えます。保証年数より「誰が保証を引き継ぐか」が重要です。
- アステックペイントのW工事保証は、施工店の保証にメーカーの保証を重ね、施工店に万一のことがあってもメーカーが引き継ぐ仕組みです。
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1. 工事保証が「使えなくなる」リスクとは

塗装や防水の不具合は、工事直後ではなく、数年後に表面化することが少なくありません。塗膜の膨れや剥がれが起きたとき、オーナー様が頼るのが工事保証です。
ところが、保証を出した会社が廃業していれば、保証書は手元にあっても、連絡する先がありません。「10年保証と言われて契約したのに、5年後には会社が存在しなかった」という状況は、業界を問わず起こりうることです。
2. 建設業の倒産データから見る、保証の落とし穴
東京商工リサーチの調査では、2025年の建設業の倒産は2,014件で、前年から4.6%増えました。そのうち、塗装・内装・左官などを含む「職別工事業」は814件で、建設業の倒産の40.5%を占め、中分類で最多です。
職別工事業が
建設業倒産に占める割合
40.5%
従業員10人未満の
会社が占める割合
91.4%
2025年の建設業倒産件数(従業員規模別)
出典:東京商工リサーチ「2025年 建設業の倒産」。10人以上は、全体2,014件から1〜9人の1,873件を差し引いた件数(算出値)原文
TSRは、下請けの色合いが強い職別工事業では価格交渉力が弱く、資材価格や燃料費の上昇が収益を圧迫していると分析しています。倒産した会社の91.4%が従業員10人未満でした。
帝国データバンクの2026年上半期(1〜6月)の集計では、建設業の倒産は1,043件(前年同期比5.8%増)でした。これに対し、休廃業・解散は4,894件(同27.8%増)と、倒産の約4.7倍にのぼります。保証の面で見落としやすいのは、倒産として表に出にくい「廃業」です。資材価格の上昇や職人不足により、中小事業者の経営格差が広がっていると同社は分析しています。
施工店の倒産に備える公的な枠組みとして、住宅瑕疵担保責任保険の「リフォーム瑕疵保険」があります。事業者が倒産等した場合には、発注者へ直接保険金が支払われます。ただし対象はリフォーム工事部分の瑕疵で、加入の可否や保険期間、保険金の上限は、保険の種類と工事の内容によって決まります。
出典:住宅リフォーム推進協議会 リフォーム瑕疵保険のパンフレット。原文
保険に加入しているか、加入していない場合はどの保証が頼りになるのかは、契約前に確認しておきたい点です。
これは特定の会社を指した話ではなく、建設業全体の傾向です。地域の施工店は修繕を支える大切な存在であり、倒産件数の多さは、小規模な事業者が多いという業界構造を映したものでもあります。だからこそ、どの会社に依頼する場合でも、「保証期間中に会社が事業を続けられない可能性」をあらかじめ織り込み、保証が複数の会社で支えられている体制を選ぶことをおすすめします。
3. 施工店の保証とメーカーの保証を重ねる「W工事保証」

アステックペイントは、施工店の工事保証に、メーカーの工事保証を重ねた「W工事保証(ダブル工事保証)」を提供しています。
仕組み:施工店が廃業しても保証が続く
保証を出す会社が1社の場合
保証を出すのは施工会社のみ。
その会社が廃業・倒産すると、保証の窓口がなくなります。
アステックペイントの場合
施工店の工事保証に、メーカーの工事保証が加わります。
施工店に万一のことがあっても、メーカーが保証を引き継ぎます。
実際に過去、倒産した施工店の案件を引き継いで対応した実績も複数あります。補修や改修は、当社が手配した専門業者が行います。
※引き継ぎの内容は、契約時にお渡しする「W工事保証書」と「工事請負契約約款」に定める範囲となります。
なお、アステックペイントが元請として優良施工店とともに工事にあたる場合は、メーカーが直接保証を発行します。
保証期間と対象工事
外壁・屋根塗装
最大10年
防水工事
最大5年
鉄部・軒天塗装
最大2年
W工事保証による塗装保証に加えて、中低層のアパート・マンションの修繕工事では、どの工事でも一律1年間の工事保証をお付けしています。幅広い工事メニューに保証が付くため、仕上がり後の不安を抱えずに修繕を進められます。
※保証期間は工事の種類や条件によって異なります。保証の対象は、工事に起因する不具合(塗膜剥離などの不具合、葺き替えやカバー工法工事で生じた破損・欠損等)に限ります。
4. 保証書で確認したい5つのポイント
どの会社と契約する場合でも、保証書を受け取るときに確認しておきたい項目です。
5. 保証の対象外になるケースと注意点
保証には、必ず対象外の条件があります。W工事保証の対象は工事に起因する不具合に限られます。次の点にご注意ください。
「保証が付いているから安心」と考えるのではなく、工事の前に、保証書の見本や約款を見せてもらうことをおすすめします。
6. よくあるご質問
7. まとめ|保証は「年数」ではなく「引き継ぎ先」で選ぶ
建設業の倒産が続くなか、保証年数の長さだけで施工店を選ぶと、保証期間中に窓口が消えるリスクが残ります。確認すべきは、保証を出す会社が複数あるか、万一のときに誰が引き継ぐのかです。
アステックペイントのW工事保証は、施工店の保証にメーカーの保証を重ねる二重の仕組みです。見積もりと一緒に、保証書の見本もご確認ください。
参考・出典
・東京商工リサーチ「2025年 建設業の倒産」https://www.tsr-net.co.jp/data/detail/1203016_1527.html
※件数・割合は同調査の公表値。
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執筆:アステックペイント アパマン本部 | 最終更新:2026年10月21日 | アステックペイントは、遮熱塗料シェア6年連続No.1※の塗料メーカーです。